突然だけど「自分を変えたい」「成功したい」と思っていても、なかなか行動ができずに同じ日々を繰り返していないだろうか。今回はそんな時にぜひ読んでほしい本の紹介をする。
それが『夢をかなえるゾウ1』だ。
この本はそんな変わりたいのに変われない人に向けて書かれた本で、この記事執筆時点で5冊ものシリーズが発売されている大人気シリーズでもある。
この記事では『夢をかなえるゾウ1』の要約と、自分が読んで感じたことを書いていく。
まだ読んだことがない人は、この機会にぜひ手に取ってみてほしい。
目次
行動して継続することと喜ばせることが最重要

この本が伝えたいことは大きく分けて2つなんだけど、それが
- 行動して継続すること
- 人を喜ばせること
の2つ。
この本は合計で29個の課題がある。しかもその課題は難しい課題ではなくて、すぐにでもできるような課題なんだ。
成功というのは、日々の習慣や地道なことを継続して手にすることができる。
そして、もう1つはいかに『人を喜ばせることができるか』。
成功者の目安にお金があるけど、お金は人を喜ばせた対価としてもらうことができるというんだ。つまり、成功の裏にはどれだけ人を喜ばせられたかが深く関わっている。
コツコツ続けることと、人を喜ばせる意識。この2つが、この本の核になっている。
物語形式で話が進行する

夢をかなえるゾウは主人公とガネーシャとの物語形式で話が進んでいく。物語形式のおかげで自己啓発本にありがちな堅苦しさを感じさせず、物語として楽しみながら自然とガネーシャの教えを吸収できるのが特徴。
そして読み進めていくうちに、主人公が自分自身の姿と重なっていく感覚が生まれる。
なぜなら、「覚悟でけてる?」と主人公に向けたもののはずなのに、だんだんと俺に向けられているかのように感じてしまうんだ。
「ただ読むだけ」では終わらず、読んだ後に自分の行動を考えさせられる。だからこの本は、読んだ瞬間よりも読んだあとに効いてくる本だと感じた。
【ガネーシャの教え①】一日何かをやめてみる

次はこの本でよかったなと思った課題をいくつか紹介する。
まず1つ目によかった教えは『一日何かやめてみる』というもの。
1日24時間という中で、優先順位をつけて過ごしているものの、多くの人は新しいことを始める時間が作れない人が多いと思う。実は、この時間がないという考え方が間違いで、なにか新しいことをしたいのであれば、今やっている何かをやめないといけないんだ。
ようするに、空きスペースがないのに、無理やり新しいことをいれようとしてしまっているから、新しいことを始める時間がないという考え。だから、なにかを新しく始めたいのであれば、今やっているなにかをやめる必要がある。
俺もかつては無意識に時間を費やしていた習慣を断ち切って、ブログや読書といった、他の趣味をやる時間を確保するようにしている。
だから、なにか始めたいなら、なにかをやめる。こんな考え方も成功するためには必要な行動なんだ。
【ガネーシャの教え②】人の長所を盗む

成功者の多くは『人の真似をするのが上手』という共通点がある。そして成長の近道は、すでに成果を出している人のやり方を真似することでもある。
とはいえ、多くの人が真似をすることに抵抗を感じてしまう。「恥ずかしい」「自分らしさがなくなる」といった気持ちが邪魔をしてしまうからだ。しかし、その感覚は自分がどう見られるかという視点が中心になってしまっている状態でもある。
そうではなくて、大切なのは視点を変えて真似をすることで早く成長して、結果としてより多くの人を喜ばせることができる。そう考えると、真似をすることはむしろ前向きな行動になる。
この「人の長所を盗む」という視点は、成功への最短ルートを切り開く上で、最も本質的な考え方の一つであると言える。だから、自分の周りにいる人をよく観察して、いいなと思うところは真似をして自分のものにしていかないといけない。
小さな真似の積み重ねが、自分の成長スピードを一気に引き上げてくれる。
【ガネーシャの教え③】毎日感謝する

これはこの本の一番最後の教え。『毎日感謝する』。
人を喜ばせることで成功やお金を手に入れることができるけど、そもそも自分が満たされていない状態で相手を喜ばすことはできない。足りていないと思えば思うほど、その状態からは逃げられないし、欲しいと思えば思うほど、欲しいものは逃げてしまうのと同じなんだ。
その状態を変える鍵が『感謝』なんだ。
成功や評価は、自分だけの力で手にしているわけではない。支えてくれる人、教えてくれる人、チャンスをくれる人がいて初めて手にできている。
つまり、成功は『他者から与えられているもの』でもある。
だからこそ、まずは自分のほうから与える姿勢が必要になる。小さな感謝を積み重ねることで、心の余裕が生まれ、人を喜ばせる行動にもつながりやすくなる。
その結果として、成功というゴールに近づいていくのだ。
コツコツ継続することが成功者への鍵

この本が伝えたいことは『特別な才能ではなく、簡単にできることをコツコツ続ける人が成功する』ということだ。
正直、ガネーシャの教えには「意味あるか?」とか「なんのために?」という課題もある。だけど、その意味が見えにくいことを続けられるかどうかこそ、成功できるかどうかの分かれ目でもある。
もちろん、ガネーシャの課題を続けても必ずしも成功者になれるわけではない。ただ、行動を継続できる人は、確実に成功へ近づいていく。
一方で、簡単なことすら続けられないまま「でも~」とか「だって~」と理由を探している限り、現実は何も変わらない。
『夢をかなえるゾウ』は、そんなあたりまえだけどできないことをできる人になるための本だ。
小さな一歩を続けられる人こそ、未来を変えていける。