2025年、僕が契約をしていた楽天の火災保険が突然サービス終了するという通知が届きました。まさか自分が加入している保険がなくなるのかと思いました。
賃貸暮らしでも火災保険は加入が必須。とはいえ、不動産会社の提携の保険ではなく自分で選んで契約していたので、もう一度探すのも悩ましい問題でした。
ですが、そうもいっていられず、いろいろな会社を比較して新たに加入する保険会社を決めました。
今回は僕が保険会社をどう比較し、どのような基準で選んだのか、そして気づいたこと・簡単な比較方法を詳しくご紹介します。賃火災保険を自分で探す方にとって参考になるはずです。
楽天の火災保険が突然の終了

僕は不動産指定の火災保険ではなく自分で選んで加入していたため、正直なところ突然の終了には「もう一度探すのはめんどくさいな」という気持ちが強かったです。特に保険内容にも不満はなかったため、今後も使い続けるつもりでした。
ですが、そんな通知がきたからには新たにどこかで契約をしないといけません。
継続ができないなら自分で選ぶしかない

楽天の火災保険が継続できない以上、新しい保険を自分で探すしかありません。調べてみても選択肢が多く、どこを基準に選べばいいのか最初は悩みました。
当初は「また似たようなものを探せばいいだろう」と軽く考えていましたが、各社の内容を調べていくうちに、その違いは思った以上に大きいことに気づきました。
調べて初めてわかった保険ごとの違い

実際に調べてみると「補償範囲」「自己負担額」「特約の有無」など、細かい点でかなり差がありました。
たとえば、ある保険会社は保険料が非常に安い代わりに、水漏れや盗難などの日常トラブルが補償対象外だったり、逆に保険料が高いですが家財や賠償責任がしっかりカバーされているプランもありました。
加えて、スマホやWebだけで完結する手続きのしやすさも保険会社によってまちまちで、比較してみないとわからないことが多かったです。
このように、いざ自分で調べてみると保険選びには「価格だけでなく内容や手間」も含めて考えることの重要性を強く感じました。
選んだのはチューリッヒ ミニケア賃貸保険

最終的に僕が契約したのは、チューリッヒの「ミニケア賃貸保険」でした。
僕がさまざまな保険会社を比較する中で、ネットで契約が完結することと、補償内容と保険料のバランスが非常に良いと感じたのが決め手です。
特に魅力に感じたのが、「個人賠償責任補償」が自動付帯されている点と、火災・水漏れ・風災・盗難といった日常で起こり得るリスクに幅広く対応している補償設計ながら比較的安価だと感じました。
さらに、チューリッヒは申し込みが完全にオンラインで完結できるのも魅力のひとつです。
書類の郵送や電話対応が不要で、見積もりから契約まですべてスマホで完了します。平日の忙しい中でも負担なく切り替えを進めることができました。
どんな基準で選んだ?賃貸向け火災保険の比較ポイント

火災保険は「入っていれば安心」ではなく、実際には何に対して、どのくらいの補償があるのかは非常に重要です。
補償内容が多すぎても保険料は上がってしまいますし、少なすぎても万が一の際に足りないなんてこともあり得ます。また僕が住んでいるのは賃貸なので「建物」よりも「家財」と「他人への損害」に備えられる内容を重視する必要があります。
加えて、日常生活に潜むリスク(たとえば水漏れや、天災等の被害)にも対応しているかは外せないポイントです。
また、今回のように自分で保険を選ぶ場合は、加入・更新のしやすさや、万が一のときの対応のスムーズさも比較材料として欠かせませんでした。
重視したのは「補償内容」「保険料」「手続きの手軽さ」
僕が実際に保険を比較するにあたって、以下の3つを軸に選定をしました。
- 補償内容が生活に合っているか
家財補償や個人賠償責任など、賃貸生活で必要な項目が揃っているか。 - 年間の保険料が無理なく払える金額か
安ければいいというわけではなく、内容とのバランスが取れているかどうか。 - 手続きや問い合わせのしやすさ
スマホやWebで完結できるか。サポート対応は信頼できそうか。
特に、補償内容は細かく見比べると想像以上に差がありました。何気なく選ぶと、必要な場面で補償が受けられないこともあるため、ここはじっくり見ておいてよかったと感じています。
比較した保険会社一覧
保険の選択肢が多くて迷いがちなので、僕が実際に比較した主要な保険会社を以下にまとめてみました。
あくまで僕の生活スタイル(賃貸・二人暮らし・都市部・家財:400万)に合うかどうかを軸にしていますが、同じような条件の方には参考になるはずです。
【契約中】楽天損保 『ホームアシスト』
現在、契約中なのが楽天損保の「ホームアシスト」。誰もが知っている楽天グループの会社から出ている保険に加入をしていました。
契約の詳細は以下の通りです。
- 家財補償:500万
- 借家賠償責任:1000万
- 修理費用補償:300万
この内容で2年で9,500円でした。1年にすると4,750円です。個人賠償責任がないのもあって価格はかなり安かったです。
補償もそこそこに金額も安くバランスがよかったと思います。この保険がなくなったのは本当に残念です。
チューリッヒ『ミニケア賃貸保険』
次は契約をした保険を紹介します。
それはチューリッヒのミニケア賃貸保険です。
- 家財補償:400万
- 借家賠償責任:1000万
- 個人賠償責任:1000万
- 修理費用:100万
この内容で年間で5,350円。別で個人賠償責任は入っているので外したかったのですが、外すことができず。
とはいえ、個人賠償責任がついていても価格が安価だったので契約を決めました。今回、検討した中で金額と補償内容が一番バランスがとれているかなという気がしています。
Mysurance『スマート賃貸火災保険ベーシックプラン』
検討の2つ目は損保ジャパンの子会社のMysurance「スマート賃貸火災保険ベーシックプラン」です。
検討した補償内容は以下の通りです。
- 家財補償:400万
- 借家賠償責任:1000万
- 個人賠償責任:1億
- 修理費用:50万
ここの価格は年間で7,440円。
正直、Mysuranceは最後まで悩んだのですが、修理費用が50万は少なすぎるかなと感じたためチューリッヒで契約をしてしまいました。
個人賠償責任を抜けば一番金額は安かった(5,160円/年)ですが、修理費用の心もとなさがネックとなってしまいました。
日新火災
他に検討をしたのは、日新火災です。CMでもみかける東京海上日動の子会社です。
- 家財補償:400万
- 借家賠償責任:2000万
- 個人賠償責任:1億
- 修理費用:300万
上記の補償内容で金額は7000円。家財補償以外の金額は変更することができず、付帯する保険の補償がやや手厚くなっております。そのためか、他の保険会社よりも割高になっております。
手厚い補償が必要な方であればいいのでしょうが、そこまでの補償がなくても大丈夫と思ったため今回は見送ることにしました。
比較して見えたこと

この表から見えてくるのは、「高い保険=優れている」わけではないという事実です。補償の幅や手続きの手軽さなど、価格以外の基準も大切です。
安くても補償が足りなければ意味がなく、高くても過剰な内容であれば選ぶ価値は下がります。自分に合ったバランスを見つけることが、大切だと実感しました。
火災保険を切り替えて感じたこと
保険を切り替えるのは正直手間もかかるし、面倒に感じる方も多いと思います。
僕の場合は楽天の火災保険が販売終了となったことがきっかけで、新たな保険を探す必要に迫られました。
ですが、自分で比較し納得のいく保険に切り替えたことで、補償の内容をしっかり把握できるようになり、以前よりも安心感が増したのを実感しています。
補償の中身がちゃんとわかるようになった

また、これまでは「何かあったときに保険がある」くらいの感覚で契約していました。
ところが今回、比較をしたことで、「実際に何が補償されて、どんなときに使えるのか?」が明確になり、無駄のないプランを選ぶことができました。
たとえば、賃貸なら不必要な補償なを省く代わりに、個人賠償や水漏れなど身近なリスクに備えた補償を厚くするという選び方も可能です。
契約内容を理解して選ぶことで、いざという時の対応にも迷わずに済むという点は、安心感に直結しました。
保険料は上がったが安心は得られた
今回契約した「チューリッヒ ミニケア賃貸保険」は、以前の楽天損保よりも年間保険料がやや高くなりました。
恐らく、楽天の火災保険が安すぎたような気もしますが、補償の内容や付帯サービスを考慮すると他社と比較しても安かったと思っています。
コスト面だけで見ればマイナスに映るかもしれませんが、不要な補償を削って本当に必要な備えに絞ったことで、「上がった分に見合う価値がある」と言えます。
これから保険を見直す人に伝えたいこと
火災保険は一度契約すると、そのまま放置しがちです。ですが、サービス終了やライフスタイルの変化をきっかけに一度立ち止まって見直してみる価値は十分あります。
自分で選ぶのは確かに少し手間ではありますが、今の自分に合った内容を選べれば、安心感もコストも大きく変わることを今回実感しました。
補償内容の確認
そして、見直すときに大切なのは「どんな補償がついているのか」をしっかり確認すること。
火災だけでなく、水漏れ、落雷、盗難など、日常に潜むさまざまなリスクに対応できているか。さらに、万が一他人に損害を与えた場合の補償(個人賠償責任)も付いているか。
意外と、保険料だけを見て契約している方も多いと思いますが、本当に必要な補償が抜けていないかを確認するだけでも、万が一のときの後悔は防げるはずです。
比較サービスを利用する
火災保険をゼロからいろいろ情報を集めて比較するのは時間がかかります。
僕は気づくのが遅かったですが、火災保険の一括見積もりサービスや比較サイトを活用することで、条件に合った保険を効率的に探すことができます。
いくつかのサービスでは、住まいや家族構成を入力するだけで複数社の保険料や補償内容を一覧で比較できるので、最初のステップとして非常におすすめです。
因みに以下のサービスは戸建ての方でも、賃貸の方でも様々な保険会社を一括で比較することが可能です。
保険を「自分で選ぶ」ことで得られる納得感
楽天の火災保険が終了したのは予想外でしたが、それをきっかけに改めて自分の保険を見直す機会になったことは、結果として良かったと感じています。
単に「安いから」「勧められたから」ではなく、自分で選んで加入することは、今後の安心にもつながります。
火災保険は、何かが起きてからでは遅いもの。もし今の保険に不安がある方は、ぜひこの機会に補償内容を見直してみることをおすすめします。