妻の妊娠がわかったときに嬉しいと同時に
「休みたいけど、休んだら給料が減るし金銭的に心配だな」
という不安がよぎった。きっと、これから父親になる人なら同じ悩みを抱えるはず。
だけど結論からいうと、国の制度を使えば手取りを減らさずに会社を休んで育児に専念することが可能なんだ。
俺は産後パパ育休を2回に分けて取得して、現在は2回目の産後パパ育休を終えたばかり。
今回は、俺の産後パパ育休を取得したリアルな体験談をもとに、産後パパ育休がどういうものなのか、給与面はどうだったのかを俺の心境も交えながら記事にしていく。
「育休を取るか迷っている」「お金の不安を解消したい」といった人に育休を少しでも取りたいと思ってもらえると嬉しい。
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産後パパ育休とは
俺は通常の育児休業じゃなくて、産後パパ育休を取得した。
産後パパ育休というのは、生後8週間以内に最大4週間(28日)を2回に分けて取得できる割と最近できた育休制度なんだ。
通常の育児休業との違いを簡単にまとめたのが以下の通り。
| 産後パパ育休 | 通常の育児休業 | |
|---|---|---|
| 対象期間 | 子の出生後8週間以内 | 原則として子の1歳の誕生日前日まで |
| 取得可能日数 | 最大4週間(28日) | 労働者が希望する期間 |
| 分割取得 | 2回まで(初めにまとめて申出) | 2回まで(取得ごとの申出が可能) |
| 申出期限 | 原則2週間前まで | 原則1か月前まで |
| 休業中の就業 | 労使協定に基づき可能 | 原則不可 |
休業中の就業や直前申請が可能など柔軟性が高い

産後パパ育休の大きなメリットは柔軟性が高いことにある。仕事的に長期間仕事を休むことが難しい人もいると思うけど、産後パパ育休なら労使協定を会社と取り交わすことで、育休中でも働くことができるんだ。
俺の場合は仕事から離れたけど、人によっては嬉しい制度だと思う。
他には、2週間前までの申請でよかったりと直前のタイミングで調整ができたりもする。
【体験談】退院日からと生後1ヶ月目の2回に分割取得

俺は産後パパ育休を妻と子供の退院日から11日間と生後約1ヶ月後に9日間で取得した。
退院日は言わずもがなだけど、病院までのお迎えや退院の手続きのために。1ヶ月後なのは月末の社会保険料免除のためと、俗に言う『魔の3週目』に合わせて取った。
ただ、慣れてきたというのもあったと思うけど、魔の3週目に合わせた2回目よりも1回目の育休期間のほうが体力的にも精神的にもしんどかった。
産後パパ育休を通じて父親になった実感が湧いた

個人的に育休を取得してよかったなと感じたのは、『父親としての実感を持つことができた』こと。
男は自分で産むわけじゃないから、出産や子供に対してどうしても他人事になりがち。俺も実際に産まれてすぐは子供が産まれたという実感がなかった。
だけど、仕事を休んで子供の育児をしていくなかで
「あ、俺って父親になったんだ」
という気持ちが湧いてきた。
たらればの話になるけど、産後パパ育休を取得していなければ、こんな気持ちにもなっていなかったかもしれないとさえ思う。こればかりは育休を取れた環境に感謝。
夜泣きで眠れず体力的にも精神的にも疲弊した

ただ、父親としての実感を持つことができたとはいえ、それでも育児はキツイと思ったのも事実。実際に1番キツイと思ったのは間違いなく『夜泣き』。
周りの人から夜泣きはキツイという話は聞いていたけど、予想の遥か上だった。
なにがキツいって、日中はすやすや寝てるのに夜中は目を見開いて全く寝ない。寝ないと寝ないで、グズグズ泣きだして泣き止まない。これが永遠と毎日繰り返される。
別に週に1日とか2日なら仕事をしてても耐えられるけど、さすがに毎日夜中に泣き止まないのはキツい。俺も妻も睡眠不足が原因でイライラしたり、余計な喧嘩や子供にイラついてしまうこともあった。
睡眠不足は普段なら怒らないことでもイラつくし、トラブルの元にもなるから本当によくない。
妻の両親に助けてもらいながらの育児でも大苦戦

妻は里帰り出産をして出産後は妻の実家で俺も一緒にお世話になった。だから育児以外の家事全般は妻の両親がやってくれて俺も妻も育児に専念することができた。
だから、家事がないからかなり楽になると出産前は思っていた。だけど実際は家事がなくても育児はかなり大変で泣いている時なんて「怪獣の世話でもしてるんか?」と思うくらいだった。
正直、俺と妻は里帰り出産ですら育児で音を上げていたから、世の中の両親の力を借りずに育児をしている夫婦は本当にすごいと思った。
産後パパ育休中の給料は実質手取り100%カバーされる

そして前に書いた通りだけど、産後パパ育休を取得すると「給料が減っちゃうじゃん」と思うかもしれないけど心配は無用。
というのも『2つの給付金』と 『社会保険料の免除』でカバーすることができるんだ。
特に2025年4月からは給付金が手厚くなっていて、休んでも給付金と社会保険料の免除によって、実質的な手取り額をほぼ100%にすることができるようになっている。
出生時育児休業給付金
出生時育児休業給付金は産後パパ育休を取得した際に、雇用保険から支給されるメインの給付金なんだ。
休業開始前の賃金の67%相当額を受け取ることができる。
条件は出生後8週間以内の最大28日間分の休業分が対象で、2回に分けて取得しても合算して申請することができる。
出生後休業支援給付金
ぱっと見、名前がめちゃくちゃ似てるけど、2025年4月から新設された別の給付金。
出生時育児休業給付金の67%に加えて、13%が上乗せされて、合計で額面給与の80%がカバーされる。
ちなみに、この13%を受けるには、『夫婦ともに14日以上の育休を取得する』などの条件があるけど、夫が会社員で育休が取れる環境であれば多くの場合は取得可能。
社会保険料の免除
休業期間中の健康保険や厚生年金などの社会保険料は、条件付きで免除にすることができる。
条件は
- 同月に14日以上の休み
- 月末最終日(出勤日関係なし)が休業
のどちらかで免除の対象になる。
これで給付金で80%、本来引かれるはずの社会保険料の約15%が免除されるから、合計すると実質的な手取りで約100%になる仕組み。
【注意】給付金の支給は後払い

ただし、給付金で給料はカバーされはするんだけど後払いなんだ。だから、育休で休んだ月の給料は一旦、出勤した分だけ支払われることになる。
しかも、申請も生後8週以降にしか会社が申請ができないし、振込されるのも申請から2~3ヶ月程度かかるらしい。実際俺も、現時点ではまだ振込はされていない。
だから、給付金があるとはいえど一時的には手元に入るお金は減ってしまうから、減った分のお金をカバーできるように事前に貯金をしておくなどして対策することをおすすめする。
産後パパ育休の取得はかなりおすすめ

俺は産後パパ育休を取得して本当によかったと思っている。初めての子供だったということもあって悪戦苦闘しながらの育児だけど、育休期間で子供と触れ合う時間を多くとれて育児の楽しさを知ることができた。
突然泣き出すし、泣いている意味がわからないことも多くて勘弁してほしいと思うこともたくさんあるけど、それ以上に自分の子供は可愛い。
仕事をしながらじゃなくて育児に専念できたから、そう感じた部分もあると思う。
もし、俺が育休取得を悩んでいる人がいるなら、声を大にして「取得できるなら取得しろ」とおすすめする。俺の周りには育休をとらなくて後悔しているパパもいたくらい。
もし、産後パパ育休の取得の検討をしているなら、まずは奥さんと産後パパ育休の取得時期を話し合ってみるところから始めてみてほしい。
そして、育児を楽しんで参加してほしいと思う。